1966– | ファクター投資 / 株式L/S
| 氏名 | Clifford Scott Asness(クリフ・アスネス) |
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| 生年 | 1966年10月17日 |
| 出身 | ニューヨーク州クイーンズ |
| 学歴 | ペンシルベニア大学ウォートンスクール BS(1988)/ シカゴ大学 MBA・金融学PhD(1994) |
| 主要キャリア | Goldman Sachs Asset Management → AQR Capital Management 共同創業者・CIO |
| 代表的業績 | モメンタム効果の実証研究 / AQR創業 / ファクター投資の一般普及 |
ウォートンスクールで学士を取得後、シカゴ大学ブースビジネススクールに進学。効率的市場仮説の提唱者として知られるユージン・ファーマのもとで博士課程を修了した。博士論文では株式市場におけるモメンタム効果(過去のリターンが高い銘柄は将来も高リターンを維持する傾向)を体系的に実証。この研究はJegadeesh & Titman(1993)の先行研究を補強し、ファクター投資の学術的正当性を強化した。
博士号取得後、ゴールドマン・サックスのアセットマネジメント部門に入社。社内クオンツファンドGlobal Alphaの運用を担当し、ファクターベースのシステマティック戦略を実践。1994-1998年の在籍期間中に優れた運用成績を収め、独立の資金と信頼を獲得した。
1998年、同僚のDavid Kabiller、John Liew、Robert Krailと共にAQR Capital Management(Applied Quantitative Research)を設立。設立直後のLTCM危機で大きなドローダウンを経験するも、ファクター投資の体系化と普及に成功し、AUMは$140Bを超える世界有数のクオンツ運用会社に成長。
AQRの特徴は、学術研究と実務運用の融合にある。バリュー、モメンタム、キャリー、ディフェンシブの4ファクターを中核に据え、株式・債券・為替・コモディティの横断的なマルチアセット運用を展開。
2018年から2020年にかけて、バリューファクターが歴史的な不調に陥る「Value Winter」に直面。AQRのフラッグシップファンドは大幅なドローダウンを記録し、顧客離れとメディアの批判が集中した。Asness自身もX/Twitter上で「バリューは死んだのか」という議論に積極的に参加し、データに基づく反論を展開。
2022年、金利上昇と成長株の調整によりバリューファクターが劇的に回復。AQRのフラッグシップファンドAbsolute Returnは+43.5%を記録し、歴史的な「復活」を遂げた。
Asness のキャリアが示す最大の教訓は「正しい理論でも、市場のタイミングは制御できない」ということ。Value Winterの3年間、ファクターの学術的根拠は揺らがなかったが、実運用では壊滅的なドローダウンとなった。クオンツ戦略の本質的リスクは、モデルの正否ではなく「正しさが報われるまでの時間」にある。