QUANTS OVERVIEW · STRATEGIES ISSUE 01 / 2026

📅 DE Shaw Composite — 戦略史

コロンビア大学CS教授が「計算金融」を発明するまで。そしてBezosが去った後。

年表

出来事意義
1951David E. Shaw誕生後に計算科学と金融の融合を切り拓くパイオニア
1980Stanford大学でCS博士号取得並列コンピューティングの研究。計算能力を問題解決に応用する原体験
1981-86コロンビア大学CS学科の教授並列コンピューティングと計算科学の研究・教育
1986Morgan Stanleyの技術部門に在籍金融市場における計算科学の可能性を認識。学術界と金融界の架け橋に
1988D. E. Shaw & Co. 設立初期資金約$2,800万。6名のスタッフでスタート。統計裁定を機関投資家向けに展開
1990Jeff BezosがDE Shawに入社Shawの下でインターネットの商業的可能性を調査する役割を担う
1992Bezosが最年少のSVPに昇進インターネット関連の新規事業開発を主導。Eコマースの可能性を認識
1994Jeff BezosがDE Shawを退社Amazon.comを創業。Shawは引き留めようとしたが、Bezosの決断は固かった
1990s後半統計裁定で高リターンを継続計算科学アプローチの有効性が実証され、AUMが急成長
2001David SiegelとJohn OverdeckがDE Shawを退社Two Sigma Investmentsを共同創業。DE Shawの計算科学文化が拡散
2002Shawが計算生物学研究を開始DE Shaw Researchを設立。分子動力学シミュレーションに注力
2008金融危機で約-30%の損失統計裁定戦略が流動性枯渇で打撃。大幅な資金流出を経験するが、閉鎖は回避
2009-10危機からの回復マルチストラテジー化を加速。統計裁定への依存度を低減
2010sAUMの段階的回復と拡大マクロ・PE・クレジット等への戦略多角化で$400億超に回復
2020COVID相場を良好に乗り切る2008年の教訓を活かしたリスク管理が奏功
2024AUM $600億超35年以上の運用実績。計算科学アプローチの持続性を証明

3つの時代

第1期: 計算金融の発明(1988-2000)

第2期: 試練と変革(2001-2012)

第3期: マルチストラテジー化と回復(2013-現在)

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