QUANTS OVERVIEW · COMPANIES ISSUE 01 / 2026

AQR Capital Management

クオンツ運用会社

3行サマリ

  1. Cliff AsnessがGoldman Sachsのクオンツデスクから独立して1998年に創業。ファーマ=フレンチの学術理論を運用に直結させた先駆者。
  2. ファクター投資・スマートベータの大規模実用化で業界構造を変革。ピーク時AUM $226Bを記録。
  3. Value Winterの逆風でAUMが半減するも、2020年代に復活。学術研究と運用の橋渡しという独自ポジションを維持。

基本情報

企業名AQR Capital Management, LLC
設立1998年
創業者Cliff Asness、David Kabiller、John Liew、Robert Krail
本社Greenwich, Connecticut, USA
従業員数約1,000名
AUMピーク時 $226B / 現在 約$100B
サブ業界ファクター投資 / スマートベータ / マルチ戦略

事業概要

AQRは「Applied Quantitative Research」の略で、その名の通り学術研究の応用を企業理念の中核に据えている。シカゴ大学のEugene Fama教授(ノーベル経済学賞)の門下であるCliff Assnessが、ファクター投資の学術理論を大規模に実用化した。

運用戦略はバリュー・モメンタム・キャリー・ディフェンシブの4大ファクターを軸に、ヘッジファンド(絶対リターン)とロングオンリー(相対リターン)の両方を提供。特にスマートベータETFやファクター・ミューチュアルファンドの普及に大きく貢献した。

AQRの特徴は、運用戦略の学術的根拠を論文として積極的に公開する透明性にある。100本を超える学術論文を発表し、ファクター投資の理論的基盤を業界全体に提供している。

競争優位

業界への影響

💡 Key Insight

AQRの成功と苦闘は「学術的に正しい戦略が、実務で常に機能するとは限らない」というクオンツ運用の根本的ジレンマを体現している。バリューファクターの長期不振は、理論と実践の間にある行動ファイナンス的な溝を浮き彫りにした。