特定IPの経済圏を4観点 ——歴史・年表(誕生から現在までのマイルストーン)/ 経済圏(権利構造 + お金の流れ)/ 市場とファン(国内・海外シェア・ファン層・グッズ市場)/ 転換点エピソード(運命を変えた決定的瞬間)—— で深掘りし、業界別に並列配置する。「鬼滅の刃で本当に一番儲けたのは誰か」「ONE PIECEの権利関係はなぜ複雑か」「初音ミクが世界を変えた瞬間」を読み解く。
VOCALOID、K-POP、アイドル、Z世代の楽曲ユニットまで。経済圏を分野別に。
2007年クリプトン発VOCALOID。世界初の「公式が二次創作を許諾するIP」(PCL)で、UGCクリエイター文化を産んだ。プロセカ4年累計1,200億円の経済圏。
2013年デビュー、Billboard Hot 100で1位を獲得しK-POPを世界ポップスの中心に押し上げたグループ。HYBEのレーベル・ファンプラットフォーム(Weverse)・MD垂直統合モデルの中核IP。
2005年秋元康プロデュースで誕生。劇場公演・総選挙・握手会という「ファンとの距離ゼロ」モデルでCD不況下に年間ミリオン連発。系列グループのグローバル展開も。
2019年結成のAyase × ikuraユニット。「夜に駆ける」(monogatary.com小説原作)が国内ストリーミング歴代1位。「アイドル」で米Billboard Global Excl. US 1位、TikTok・アニメタイアップ時代の象徴。
2009年「ハチ」名義でVOCALOID投稿開始、2013年本人歌唱でメジャーデビュー。「Lemon」累計8億再生超、「KICK BACK」「アイドル」等のアニメタイアップで国民的アーティスト化。VOCALOID文化が育てたJ-POP新世代の代表格。
劇場アニメ、TVシリーズ、ゲーム原作系まで。アニメで経済圏を拡大したIP。
1985年設立、宮崎駿・高畑勲を中心とする劇場アニメスタジオ。「千と千尋」アカデミー賞、Netflix全世界配信、「君たちはどう生きるか」海外興収1.3億ドル。日テレ完全子会社化(2023)も含めた経済圏。
1996年任天堂のゲームソフトとして誕生、累計売上推定1,500億ドルで世界IP売上ランキング1位。アニメ・カードゲーム・MD展開で経済圏を拡大。任天堂・ゲームフリーク・クリーチャーズ3社JVの株式会社ポケモンが一元管理する、日本IPライセンス管理の理想形。
1995年TV放送開始。庵野秀明×ガイナックスの社会現象的ヒット。新劇場版でカラー(庵野)が著作権を自社保持し直接収益化したモデルが、後の「鬼滅ufotable型」の原点に。
1979年放送開始、富野由悠季・サンライズ作品。バンダイのプラモデル「ガンプラ」累計5億個超、2024/3期売上1,457億円のメガフランチャイズ。ロボットアニメ×玩具MDの原型を作り、46年継続するシリーズIP。
「君の名は。」興収251億円、「天気の子」141億円、「すずめの戸締まり」150億円超で3作連続100億超。東宝×コミックス・ウェーブ・フィルムによる少数精鋭体制と全世界配給で、ポストジブリ世代の劇場アニメ代表に。
1988年劇場版『AKIRA』が世界アニメ業界に衝撃を与え、Wachowski姉妹『マトリックス』、Spielberg『レディ・プレイヤー1』、Kanye West等が公言する影響源。日本アニメの世界化の起点となった大友克洋の作品群。
週刊誌連載・Web連載・劇場版モデルまで。マンガ原作で世界に広がったIP。
1997年連載開始から27年、世界累計6億部のメガIP。集英社×尾田栄一郎×Netflix実写の経済圏は推定年間1兆円。日本マンガ史上最大の商流を解剖。
2016-2020年週刊少年ジャンプ連載(吾峠呼世晴)、累計1.5億部。少数精鋭3社製作委員会(集英社・アニプレックス・ufotable)で歴代最高興行を生んだマンガ原作IP。ufotable直販モデル200億の革新性、原作者印税900億規模を解剖。
2018-2024年週刊少年ジャンプ連載(芥見下々)、累計1億部超。MAPPA制作のアニメで世界的ブレイク、劇場版「0」興行収入138億円、Crunchyroll海外配信で米国1位。MAPPAの「製作委員会単独出資」挑戦の象徴IP。
1984年連載開始、累計2.6億部。鳥山明の死(2024)後も「ドラゴンボール超」「Sparking! ZERO」など現在進行形の経済圏。バンダイMD・東映アニメの世界配給で日本IP海外化の先駆。
2009年別冊少年マガジン連載開始、累計1.4億部。WIT STUDIO→MAPPAへのアニメ制作スタジオ移管、Netflix・Crunchyroll同時配信、海外売上比率5割超。マガジン系初の世界級IP。
2019年少年ジャンプ+連載、累計4,000万部超。Web連載発の世界級ヒット第一号。集英社デジタル戦略(MANGA Plus・ジャンプ+同時無料公開)の成功事例。
1987年連載開始、累計1.2億部。第3部以降の海外人気・David Production アニメ化(2012-)で「旧作IPの再ブレイク」を実現。荒木飛呂彦の長期執筆と部ごとに主人公を変える構成が独自。
1994年連載開始、累計2.7億部。劇場版が28年連続公開・直近作で興収158億円・累計興収1,500億円超。小学館×TMS×トムス・エンタテインメントの「年1本劇場版」モデルが業界最強の安定収益源。
1969年連載開始、藤子・F・不二雄。累計発行部数2.5億部、TVアニメ50年継続、劇場版40作以上で累計興行1,500億円超。小学館×シンエイ動画×テレビ朝日の「年1本劇場版」モデルが安定収益源。
1990年連載開始、井上雄彦。累計1.7億部、THE FIRST SLAM DUNK(2022年)日本興収158億円・全世界470億円超。連載終了から26年後の劇場版で世界的再ヒット、漫画家自ら劇場版監督の先進事例。
1999年連載開始、岸本斉史。累計2.5億部、米国でVIZ Media展開・カートゥーンネットワーク放送、忍者IPの世界普及。BORUTO 二代目現在連載中、テーマパーク・米国マーチ展開で海外売上の教科書的事例。