ハーバード大学の寮から始まった転換社債取引。22歳の起業家が業界最強のヘッジファンドを築くまで。
| 年 | 出来事 | 意義 |
|---|---|---|
| 1968 | Ken Griffin 誕生(フロリダ州) | 後のヘッジファンド業界の最重要人物 |
| 1987 | ハーバード大学の寮から転換社債取引を開始 | 衛星アンテナを屋上に設置。FAXで注文。19歳 |
| 1987 | ブラックマンデー(10月) | Griffinの転換社債ポジションが利益を出す。市場暴落時のヘッジ効果を実体験 |
| 1989 | ハーバード大学卒業 | 経済学専攻。在学中に$26万のシード資金を調達済み |
| 1990 | Citadel Investment Group 設立(22歳) | シカゴにて$46万でスタート。転換社債裁定が主戦略 |
| 1990s | 転換社債裁定から多戦略へ拡大 | 株式、債券、マクロ、コモディティへ順次展開 |
| 2002 | Citadel Securities 設立 | マーケットメイキング部門。後に米国株取引の約25%を処理する巨大インフラに |
| 2007 | AUM $200億超に成長 | 業界トップクラスのマルチストラテジーファンドに |
| 2008 | 金融危機で-55%の損失 | レバレッジと非流動性資産が直撃。出金停止(ゲート)を実施。ファンド存続の危機 |
| 2009 | 復活開始。リスク管理体制を根本的に再構築 | レバレッジ制限の強化、流動性管理の改善、PMごとのリスクバジェット制の導入 |
| 2009-2023 | 14年連続プラスリターン | 一度もマイナス年なし。2008年の教訓を完全に体現 |
| 2018 | 2018年に投資家に$70億を返還 | キャパシティ管理。AUMが大きすぎるとリターン低下のリスク |
| 2022 | +38.1%。年間利益$160億 | ヘッジファンド史上最高の単年利益。マクロ環境の激変を捉えた |
| 2022 | 本社をシカゴからマイアミへ移転 | 税制上の利点、人材採用、Griffinの個人的選好 |
| 2024 | 累計利益$740億超 | ヘッジファンド史上最大の累計利益 |
2008年の危機はCitadelにとって存亡の危機だったが、同時にリスク管理体制を根本的に再構築する契機となった。この経験がなければ、2022年の+38.1%という歴史的リターンは達成できなかったとされる。