トレンドフォローはなぜ200年間機能し続けるのか。Crisis Alphaの源泉と業界の構造的特徴。
| 年代 | マイルストーン | 意義 |
|---|---|---|
| 1949 | Richard Donchian がシステマティック先物運用を開始 | CTAの祖。ドンチャンチャネルの発明者 |
| 1970s | CFTC設立・CTA登録制度 | 先物運用の制度化。CTA(Commodity Trading Advisor)の名称が定着 |
| 1983 | Man Investments がAHLを設立 | システマティック・トレンドフォローの体系化 |
| 1987 | John W. Henry がブラックマンデーで大幅利益 | Crisis Alphaの最初の大きな実証 |
| 1997 | David Harding がWinton Groupを設立 | 科学的手法によるCTA。AHL出身者の独立の先駆け |
| 2000s | 機関投資家の資金流入本格化 | ヘッジファンド全体の機関化に伴いCTAも拡大 |
| 2008 | リーマンショックでCTA全体が+13% | Crisis Alphaの価値が広く認知される |
| 2013-19 | トレンドレス環境での長期低迷 | 複数の大手CTAがAUM流出。戦略の多様化が加速 |
| 2022 | インフレ・金利上昇でCTA復活(+20%) | 大きなマクロトレンドでトレンドフォローが本領発揮 |
| 危機 | S&P500 | SG CTA Index | 解説 |
|---|---|---|---|
| ブラックマンデー (1987) | -20.5% | +14.2% | 株式先物ショートで大幅利益 |
| LTCM/ロシア危機 (1998) | -19.3% | +7.0% | 債券・通貨トレンドから利益 |
| ITバブル崩壊 (2000-02) | -47.4% | +23.4% | 累計。長期下落トレンドに追随 |
| リーマンショック (2008) | -38.5% | +13.1% | 債券ロング+株式ショートのダブル利益 |
| COVID暴落 (2020/3) | -12.4% | -1.0% | V字回復が速すぎてトレンド捕捉困難 |
| インフレショック (2022) | -18.1% | +20.0% | 金利上昇・ドル高の明確なマクロトレンド |
Crisis Alphaは「常に機能する」わけではない。2020年3月のCOVID暴落のようにV字回復が速い場合、トレンドフォローは追随できない。ゆっくりとした持続的な下落(2008年型)が最も得意。